
こんにちは、夫を養う大黒柱妻のまなかです。
貯金に励む人にとって、1000万というのは、1つの大きなゴールではないでしょうか。
私も貯金が1000万に到達したときには「おぉぉ~~~っ!」と感動しました。
実際、貯金が1000万あると心の余裕が出てきますし、貯められた自分に自信がつきます。
そんなわけで、今回は、
- 収入が不安定(というかほぼなし)な自営業の夫
- 非正規(派遣)社員の妻
という環境だった私が、どうやって夫を養いつつ貯金1000万まで貯めたのか、そして1000万貯めて気づいたことについてお話ししようと思います。
結婚当初から私が夫を養う前提
「結婚したら専業主婦になりたい」
「専業主婦になりたいから、キャリアプランなんて考えない」
そんな甘い考えだった私は、学歴もなく、新卒でフリーターになったほど、努力を一切しないで生きてきました。
わが家は結婚当時から夫の収入が不安定で、生活費のほとんどを私が出しています。
まずは安定した収入を得るため、派遣から正社員になることを目指しました。
正社員の求人に応募しては落とされ、応募しては落とされ・・・を繰り返し、なんとか正社員へ。
「これで収入がなくなる心配はなくなったな」
と思いきや、採用された会社はブラック企業。
半年で退職しました。
正社員にこだわる気力も余裕もなくなり、再び派遣で働くことにしました。
当時は派遣3年ルール(派遣社員は3年以上同じ派遣先の職場で働いてはいけないという法律)がなかったので、会社の業績悪化などなければ、派遣として働き続けることは可能でした。
この頃の手取りは25万ほど。
生活していくのには支障ない金額です。
節約ではなくお金を使わないことを考える
私の実家は貧乏な家でした。
根っからの貧乏性だった私は、節約するのが苦ではありません。
ただ、光熱費の節約やポイントを集めるなど、こまかい節約はできないタイプ。
それよりも「いかにお金を使わずに生活できるか?」を考えるのが楽しく、Bライフやミニマリストに興味を持つようになりました。
特にミニマリストの感覚は自分に合っていて、この頃からファッションや美容にかける費用は少なくなっていきました。
私の場合、ファッションにこだわるのは「他人からオシャレだと思われたい」という承認欲求からきていました。
さらに「スタイルが良ければユニクロファッションでもステキに見える」という事実に気づいてからは、ファッションよりもダイエットを意識するようになりました。
その結果、食事に対する考え方にも変化が。
これまでは「痩せたい!でも食べたい!」と相反する欲求に苦しめられていたのですが、小食や1日1食という食事スタイルに興味を持つように。
もともと粗食を好むほうで、健康のためにも、夜はゴハンに味噌汁、納豆と玉子があれば充分と思っていたのですが、
「今の時代、そんなに食べなくても死なない」
という考えを持つようになりました。
そんなわけで私個人の支出はほとんどなくなりました。
家計に関してはあまり節約していません。
わが家の家計は、食費や日用品、水道光熱費などの生活に欠かせないものしかないのです。

節約で貯金が増えても不安は消えない
そんな生活を続け、とうとう貯金が1,000万を越えました。
これまで見たことがない桁の数字を目にしたとき、「やったーーー!」と達成感でいっぱいになりました。
人生初の貯金8ケタは、ものすごい達成感で。
貯金ゼロ(独身時代)からよくこんなに貯めたものだなぁ。
私えらいなー。
これまでの努力を噛みしめたあと、次の目標について考えました。
「今度はどうやったら2,000万になるだろうか」と。
そしてすぐに気づいたのです。
節約して貯めても、目標は、
2,000万を達成したら3,000万に、
3,000万を達成したら4,000万に、
永久になくならないものなんだ。
毎月収入があって、お金を使わない生活を心がけ、大抵の人よりお金がかからず生活できることがわかっても、それでも老後への不安は消えない。
しかも仮に定年まで働いたとして、収入がなくなったあとはきっとこんな考えになると思うのです。
「今年はいくら使えるのか?」
「節約すれば、来年はもっと余裕ができるかも」
そして結局、一生、お金を節約し続けることになるんだろう、と。
将来のために今、節約する。
この考えかただと、80歳になっても『いつまで生きるかわからないから』と節約し続けることになる。
どれだけ節約して貯金を増やしても、不安はなくならない。
そう思ったとき、「節約だけじゃダメだ!」と危機感を抱いたのです。

もう1つ、節約のデメリットとして。
お金を使わない生活を楽しんでいるならいいのですが、老後資金のための節約、と考えると、節約が息苦しくなっていきます。
買い物も値段重視になります。
スーパーでパンを1つ買うにしても、食べたいものより、頭の中で値段と大きさを比較して、少しでもコスパが良いものを手に取る。
自分が欲しいものより、値段の安いものを選ばされてしまう。
お金に人生が支配されてると感じました。
毎日の行動も、考えかたも、すべてが自分が得られるお金の中でしか選択できない。
自分の選択や行動がお金に左右されてるって怖くないですか?
貯金を切り崩していく生活は安心を得られない
「節約して貯金を貯めれば安心できる」という考えかたに問題があるんだと気づきました。
じゃどうする?
支出を減らす以外にできることは、収入を増やすことです。
その時から、自分で稼ぐということを意識するようになりました。
『7つの習慣』のインサイド・アウトというアプローチです。

老後の不安は『支出を減らす+収入を増やす』でなくなる

私は夢リストを書いていました。
そこに書いた夢は「年収1,000万」。
特別な根拠はなくて、それくらいの年収になら自分に自信が持てそうだと思ったから。
しかし私には知識もスキルも学歴もありません。
そもそも正社員にもなれない派遣です。
現実的なところで考えたのは、派遣+インターネットを活用した副業でした。
(当時は『ネットショップを開く』と書いてました)
どんな働きかたでもいいのですが、会社に雇われる以外の収入を持つようになると、意識はかなり変わります。
まず、将来に対する不安がなくなります。
老後が不安なのは、老後に今と同じだけの収入が得られないから。
今と同じだけの収入が得られないのは、会社のルールで給料が決められているから。
(今だって、会社に利益をもたらしても給料に反映されることはありませんし)
フリーとして稼ぐ方法を確立しておけば、少なくとも
「収入が年金しかなく、仕事も見つからずどうしたらいいかわからない」
なんてことにはならないはず。
同じようなことを作家の和田裕美さん(外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、
世界第2位の成績を残した女性)がこちらの記事で語っています。
当然、今すぐ稼げるようになんてなれません。
ただ「年をとっても稼ぐことができる」という事に気づくだけで、老後の不安がなくなるということを知って欲しいです。
