幸せになるために

私たちが「お金」と「幸せ」に関係を求めてしまう理由

あなたが幸せだと感じる瞬間ってどんな時ですか?

ステキな洋服を買ったとき。
レストランでおいしいものを食べたとき。
好きな人と一緒にいるだけで幸せって感じる人もいるかもしれません。

だけど、せっかくキレイな洋服を買っても、見てくれる人がいなければつまらないし、
好きな人と一緒にいるだけでは、生活していけませんよね。

「お金」と「幸せ」は、切っても切り離せないのでしょうか?

私たちがどうして「お金」と「幸せ」に関係性を求めてしまうのか、その理由を考えてみようと思います。

そもそも幸せってなに?

科学的に考えてみると、私たちが幸せを感じるときにはホルモンが分泌されます。
よく知られている「幸せホルモン」と呼ばれているものです。

その代表的なホルモンが

  • 自律神経を整えてストレスフリーにしてくれる「セロトニン」
  • スキンシップで安らぎを与えてくれる「オキシトシン」
  • 生きるために必要なやる気を起こさせてくれる「ドーパミン」

の3つと言われています。

ストレスを感じなければ、心は爽やかですし、
好きな人に抱きしめられれば心が安らいで幸せです。
また、仕事がはかどっていると充実感にあふれた満ち足りた気持ちになります。

確かにどれも必要そうだな、と納得できますね。

ホルモンの分泌は、太陽の光を浴びたり、誰かと手をつないだり、身体に良い食べ物で増やすことができます。

「だったらお金はかからないよね?」と思いますが、
いやいや、やっぱりお金でホルモンが満たされることもあるんです。

お金で買える幸せとはどんなもの?

たとえば冒頭でお話ししたように、キレイな洋服を買うだけでセロトニンが分泌され、ストレスを感じなくなる人もいます。

だけど、それなら毎日洋服を買い続けていれば幸せでしょうか?
脱ぎ散らかされた洋服、一向に片付かない部屋・・・それらを想像すると、むしろ重い気持ちになってしまいそうです。

そう考えると、お金で買える幸せは一時的なもの。
欲を満たしているだけのような気もしてきます。

もちろん、生活する上でお金がかかるのは避けて通れません。
だからといって、「お金=幸せ」というのはあまりにも飛躍しすぎているのではないかなと思います。
「幸せ」と「お金」は切り離して考えるべきでしょう。

要するに、生きるうえお金は必要なツールだということになります。

お金は「困難」や「不便」を遠ざけるツール

もしあなたが好きになった人が年収200万円だとしたら、結婚しますか?

「好きならどんな困難も乗り越えられる」と思う人もいれば、
「やっぱりお金がないと生活に困るからやめておこう」と思う人もいるかもしれません。

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もちろん、お金はあるに越したことはありません。
お金があれば、おいしいものを食べることができるし、旅行に行くことだってできます。

だけど、それらがないから不幸か?というとちょっと違う気がします。

「おいしいもの」とひと言で言っても、レストランで食べるような料理もあれば、
お母さんの手作り料理だっておいしいですよね。

不便だけど、家族みんなで頑張ろうという気持ち。
貧乏だけど明るく笑顔の絶えない家庭。
そういう幸せの形もあります。

お金はあくまで「困難」や「不便」を遠ざけてくれるツール。
そして困難や不便=不幸ではありません。

そう考えると、お金があるから幸せなのか、そうでないのか?なんてどうでもいいような気がしてきます。

お金と幸せは分けて考えよう

好きになった人が年収200万円だったら、結婚するか?
おそらくほとんどの人が「いやいや年収200万なんてありえない!」と思うんじゃないかな、と思います。

私の夫は結婚当時、年収200万もありませんでした。
というか今でも年収200万円もありません。

だけど「じゃあ今、不幸?」と聞かれると、別に不幸じゃないんですよね。

夫の収入はほとんどないけど、私が働いて生活を支えていける。
働く場所があって、周りと仲良くできていて、身体も健康。

結構幸せじゃん、って思ってます。

もちろん、今の気持ちに至るまで葛藤や悩みはありました。
10年以上、「なんでうちの夫は普通の家庭みたいに働いてくれないんだろう・・・」と
不満やストレスを感じていました。

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だけど、ずっとそうやって悩んでいたからこそ、「お金」と「幸せ」に関連性はないな、と思えるようになったんです。
ほんの少し、必要なだけあれば大丈夫

「お金」と「幸せ」。
別々のものだと考えていれば、気持ちが落ち込むことも、悲観することもないのかもしれませんね。