老後の不安は誰でも持っているものですが、その不安を細かく分解していくと、不安は小さくなります。
老後が不安な職場の先輩とのやりとり
先日、保険の話をした先輩とお金について話す機会がありました。
先輩「そういえば、この間の保険、どうした?」
私「まじめに考えてみた結果、やっぱり入らないことにしました!」
先輩「えーーー?!さっき○○さんと話をしてたんだけど、老後に最低でも3,000万必要なんだってよ?知ってた?」
※老後資金2,000万円問題より前の話です
私「あー…なんかそう言いますよね」
先輩「私、1,500万もないよー・・・」
私「私もないです(ヾノ・∀・`)ナイナイ」
先輩「確定拠出年金とかやってる?」
私「それはやってないですが、別の形で運用はしてます。
でも実際、そんなに必要ですかね?
そもそも毎月の支出が少なければ、そんなに必要ないと思うんですけど。
マネーフォワードとかで老後シミュレーション(正確には未来シミュレーター「よそQ」)とか見ると、今の支出なら全然大丈夫そうなんですよね。
実際、年間100万は貯金できてますし。
毎月家計の出費は15万くらいなんで、残りのお金は貯まっていきます」
先輩「えー・・・?私、毎月給料残らない」
私「毎月そんなに使うことあります???」
先輩「えー何に使ってるんだろ」
私「家計簿とかつけてます?」
先輩「ううん、つけてない」
私「・・・えっと、マネーフォワードとか知ってます?」
先輩「知らない」
私「・・・まずは家計簿つけるところから始めてはどうでしょうか?」
先輩が老後の不安を感じているのは知っていたので、それなりに考えているものだと思ってました。
しかし聞いた限りでは、お金についてあまり真剣に目を向けていないようです。
老後が不安なのは将来を予測していないから
私もしっかりと収支プランができているわけではありませんが、ザックリとしたシミュレーションはしています。
【最悪パターン】
定年まで働いて、今のペースで貯蓄していく。
とりあえず3,000万には達成する。
【理想パターン】
副業で現在の会社員収入を上まわる。
貯蓄がある程度まとまったら、セミリタイアして副業だけで生活していく。
人生は何が起きるかわからないし、予測するのは難しい。
それが「漠然とした老後の不安」の正体。
だけど、どうすれば最悪の事態を防げるか、それを考えるだけで現在の行動も違ってくるはず。
交通事故に合う可能性を知ることはできませんが、現在の収支から定年時の貯金額を予測することはできます。
定年になって慌てるよりは、今のうちに不足分を補うための方法を考えたほうが気持ち的にも時間的にも余裕ができますよね。
自分の人生について真剣に考える。
『良い大学に行けば安心』
『大手に就職すれば安心』
という話ではありません。
良い学歴、会社に勤めていても、予想外の事態でそのレールから脱落してしまい、戻れない人もいます。
そうではなく、
自分が何のために、今その行動をしているか意識してる?
ということ。
どんな老後にするか考えると、やるべき事が見えてくる
これはお金に限ったことではなく、人生についても言えることで。
(むしろお金は、幸せを実現するための道具の1つに過ぎないです)
自分にとって幸せとは、どんな状態か?
これがわかってないと、周りから言われるままの人生を歩むことになります。
『良い大学に入って、良い会社に入る』ルートはその典型ですよね。
ものすごく幸せになるかはわからないけど、不幸にならない可能性が1番高い(と思われる)。
会社に入ってさえしまえば、言われた通りの仕事をするだけで給料がもらえる。
他のことはやらなくていい。
自分で商品を考えて、
その商品を作って、
それを誰かに売って、
さらにアフターサービス。
なんて面倒なことをしなくていいわけです。
だけど残念ながら、そのルートも幸せとは言えなくなりつつあるのは明らかで。
大学院まで卒業しても、就職先が見つからない。
大企業に就職しても、ブラックな職場でメンタルをやられてしまったり、最悪は命を落とすことになったり。
楽ちんどころか、いきなりトラップが待ち構えているルートになりつつあります。
自分で考えずにそのルートを歩いてきた人からすれば、青天の霹靂です。
だけど、誰かから与えられる幸せは、いきなり奪われることもある。
自分ではコントロールできないものだから。
そうならないためには、自分でコントロールする必要がある。
毎月の収支を意識をしていない人は、老後の資金が不足するかもしれません。
いつもジャンクな食べ物ばかり食べている人は、将来病気になる可能性も高いでしょう。
大抵の問題は、客観的な思考と行動力で防げる。